黄檗宗青年僧の会発足三十周年記念法要厳修 平成25年4月24日 於 伊丹市 常休寺 |
歴代の青年僧各位が一堂に会する黄檗宗青年僧の会は今年で発足三十周年を迎え、記念事業として当初古黄檗拝塔を企画しておりましたが諸般の事情により取止め、平成二十五年四月二十四日に宗祖忌法要を兵庫県伊丹市の常休寺にて執り行うこととなりました。 記念法要前日の祝薬石や当日の祝斎会には、当会では初めて本山特使・歴代会長・歴代理事・現青年僧が世代を越えて集まり、各自が青年僧での活動を回顧し、誠に意義深い交流を深めることができました。 記念法要当日は雨模様の中、前会長の普喜正髑T師が導師を務め、本山特使、歴代会長、歴代理事が尊宿、現青年僧が役位に就き、常休寺檀信徒が参拝し総数四十五名程で法要が厳修されました。 導師の香語拈香に続き尊宿代表として歴代会長が出班焼香、拝太鼓、三通木魚、香讃に入り、般若心経で打切り中献具。維那による宣疏のち三真言、結讃、回向。終りに、本山特使より大本山萬福寺の祝辞を賜り、管長猊下はじめ多数の祝電を披露、実行委員長の謝辞などが述べられ、記念撮影をして全行事が無事円成致しました。 最後に当会はこれから、四十年五十年と若い黄檗僧の皆様に受け継いで頂き、益々発展していくように精進努力してまいります。どうぞご支援ご協力をお願い致します。 発足三十周年記念事業実行委員長 中島義彰 |
黄檗宗青年僧の会発足三十周年記念法要 配役名単 |
拈香師 本山特使(教学部長) 尊宿(第二代会長) 尊宿(第三代会長) 尊宿(第五代会長) 尊宿(第六代会長) 尊宿(第七代会長) 尊宿(第九代会長) 尊宿(第十代会長) 尊宿(第十一代会長) 尊宿(第十二代会長) 尊宿 尊宿 尊宿 尊宿 |
常休副住 正髑T師 少林 知彦禅師 鳳林 智丈禅師 正徳 泰雄禅師 達磨 正史禅師 大舟 英俊禅師 法雲 文隆禅師 観音 文昭禅師 善福 善仁禅師 千眼 行雄禅師 正法 廣説禅師 常休 正弘禅師 佛日 潤承禅師 万福 尚彦禅師 金禅 秀幸禅師 |
尊宿 尊宿 知客 知客 知客 知客 維那 悦衆 副悦(木魚) 副悦 香灯 侍者 知随 殿司 殿司 |
大興 浩樹禅師 鳳林新堂 光良禅師 雲門 義彰禅師 寳林 哲心禅師 法雲新堂 義宣禅師 長清 竜滋禅師 正源 三明禅師 聖福 昌弘禅師 梅津 学昌禅師 観音 大寛禅師 梅岡 徳道禅師 興禅 稜幸禅師 通玄新堂 衛三禅師 大福 裕貴禅師 福田 圭秀禅師 |
以上 |
寄稿 30周年に寄せて 黄檗宗青年僧の会二代目会長 鳳林院 山本智丈 |
黄檗宗青年僧の会、結成三十周年おめでとうございます。年月の経つのは本当に早いですね。 結成当時の事を懐かしく思います。当初、周りの和尚方からは『肉山の息子たちが集まって何をしようというのか?』などといわれたりしましたが、初代会長の森本信光和尚も副会長の私の寺も当時は骨山でした。また、事務所を当時会長のおられた全日煎、有声軒にしたので、他の和尚方からの干渉を受けずに済みました。 全国の若い和尚達の交流と情報交換ができればと結成した青年僧の会も、現在では機関紙「第一義」の発行、行事ポスターの作製、儀袋の販売、講習会、研究会といった宗門の活動だけでなく、親睦を深める寺族の集いなど多岐に渡り活動の輪を広げており、結成に携わった一人としてこれ程喜ばしい事はありません。 パソコンや携帯電話など情報交換が発達し便利になった現代でも、直接会って寝食を共にする場は必要不可欠だと思います。次の世代を担う和尚の皆様には青年僧の会に積極的に参加していただき、その活動を通して宗門の護持、繁栄、発展のために御助力していただければと思います。 |
寄稿 黄檗宗青年僧の会三十周年に寄せて 宗務総長 浅井聖道 |
三十年の歳月は素晴らしいことです。継続は進歩と発展をもたらすと古人は申します。三十年以前、知力、洞察力を備えた森本信光禅師・有志の方々により創立されました。創立の頃は会員の応募も少なし、僅かな会員の会費での運営は大変であったと思います。更に老僧方々の「派中派」は控えるべきの意見等々障害があったように見受けられました。今日、青年僧の会は、講習会、移動親睦会、出版等多くの事を企画してみえること、「第一義」を経て、私にも伝わり慶ばしいことと思っています。益々の発展と又、創造の英知を発揮され、ご活躍頂くこと願い上げます。 青年僧会員の皆様にお願いがあります。登檗して二年半になります。地方を廻らせていただくと、三十年以前いに比べ格段に末寺は整備され、住職様の御苦労を眼前に見えてまいります。本山は良きにしろ悪しきにしろ、旧態然と流れていますが、活性化させるにはいかにすべきかを考えてまいりました。本山の活性化の為手弁当で意見を述べる場を、というグループの方々とお会いする機会もありました。ありがたいことです。私は各委員会組織に宗会の御許可を経て各委員会に予算を付けたい希望を持っています。青年僧の方々も進んで参加して頂き、本山を活性化の一歩にご協力願いたくお願いします。 |